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TEACCH(ティーチ)とは?「次はなに?」の不安を減らす環境の工夫

2026/9/3

「TEACCH(ティーチ)」という言葉を、児童発達支援の事業所や病院で、あるいは本やインターネットで見聞きされた方もいるかと思います。

この記事では、TEACCHの考え方をご説明したあと、LUMINOSで実際に使っているものを写真でご紹介します。

なぜ、言葉だけでは伝わりにくいのか

「次に何をすればいいか分からない」「いつ終わるか見当がつかない」。発達に特性のあるお子さんが、こうした状態になることがあります。

強い不安や緊張から手が止まってしまったり、パニックにつながったりすることもあります。

周囲の刺激に気を取られやすいお子さんもいます。目に入るおもちゃ、周りの音。そうしたものがあると、集中を続けるのが難しくなります。

こうしたとき、大人が「集中して」「次はあれをやって」と言葉で繰り返しても、うまく届きません。

そこでLUMINOSでは、見れば分かる環境を整えるという方法をとっています。

TEACCHとは、環境を子どもに合わせて整える考え方です

この方法のもとになっているのが、TEACCH(ティーチ)です。

TEACCHは、自閉スペクトラム症(ASD)をはじめとする発達障害のあるお子さんの特性に合わせて、環境や遊びを分かりやすく整理していく支援プログラムです。

TEACCHでは、その特性を変えようとはしません。伝え方と環境の側を、お子さんに合わせて整えていきます。

大人が環境の通訳になる、という言い方をします。目の前の場面が何を求めているのかを、そのお子さんに分かる形に置き換えて渡す役割です。

見れば分かる形に整えることを、TEACCHでは構造化と呼びます。整えるところは3つです。

 ① 物理的構造化:どこで何をするかが分かるように、空間を区切る

 ② 時間の構造化:今日は何をどの順番でやるかを、はじめに見せる

 ③ 個別の作業構造化:目の前の課題をどこまでやれば終わりかを、見て分かる形にする


LUMINOS長堀橋教室(大阪市中央区)でも、この考え方をもとに環境をつくっています。3つを順にお見せします。

① 教室では、どこで何をするかを分けています

机の配置や床のマット、パーテーション(仕切り)で空間を区切っています。学習をする場所、遊ぶ場所、休む場所の境目をはっきりさせるためです。

目に入るものが減ると、いま向かうべきものが一目で分かります。

写真は学習をする場所です。ここは何をする場所なのかが見て分かるので、お子さんが気持ちを切り替えやすくなります。

② 今日の流れを、はじめに全部見せます

セッションの始めに、今日やることの流れを順番に並べて見せます。使うのは写真、イラスト、文字のカードです。

写真は一日のスケジュールです。この順にやって、終わったら帰る。始まりから終わりまでが見えていると、次に何が起きるか分からない状態を避けられます。

終わりが見えていることで、次の行動へ移りやすくなります。カードを順番に並べたこの見せ方を、視覚的スケジュールと呼びます。

③ どこまでやれば終わりかを、見て分かるようにします

机に向かったとき、この課題は何をすれば終わりなのかを、目で見て分かる形にします。

写真の左の棚に、番号のついたカゴが並んでいます。番号の順にカゴから課題を取り出して机で取り組み、終わったら右の「おわり箱」に入れます。

何をするのか、どれくらいやるのか、いつ終わるのか、終わったら次に何をするのか。これが見て分かるように整えた環境と流れを、ワークシステムと呼びます。

そばで声をかけ続けなくても、お子さんが自分で最後まで進められます。

ワークシステムの中で使う課題を、自立課題と呼びます。型はめや、色や形の仕分けなど、はじめから終わりまでひとりでやり遂げられるように作ったものです。

上の写真がその一例です。マスがすべて埋まれば終わりなので、あと何回やれば終わるのかが目で見て分かります。

自分の力で最後までやり切った、という経験を積みやすくなります。

「うちの子にはどんな見せ方が合うのだろう」というご相談だけでも構いません。教室の見学とあわせて、どうぞお気軽にお声がけください。


1対1・完全個室だから、その子だけに合わせられます

LUMINOSの個別療育は、完全個室の専用スペースで1対1で行います。

一人分の環境を、そのお子さんのためだけに組み直せます。調整するのは、たとえばこうした点です。

  • 写真、イラスト、実物のどれが分かりやすいか

  • 仕切りはどのくらいの高さが落ち着くか

  • 課題の難しさと、教材を置く位置

お子さんの見え方や感じ方に合わせて、一つずつ変えていきます。対象となる年齢や利用の条件は、個別療育プログラムのページにまとめています。

LUMINOSが一番大切にしているのは、お子さんが「自分でできた」と実感し、安心して過ごせることです。

教室でできたことを、お家や園・学校へ

教室で見つかった工夫は、教室の中だけで終わらせません。

毎回のセッションのあとに、その日はどんな見せ方でうまく進んだかを保護者様にお伝えします。ご家庭でそのまま試せる形でお渡しします。

お子さんが通う保育園や幼稚園、学校へ職員が直接伺う保育所等訪問支援では、机の配置やスケジュールの見せ方についてもご提案できます。

言葉での指示が伝わりにくい。うちの子に合う環境の工夫を知りたい。そうしたお悩みがあれば、一度、長堀橋の教室にお越しください。

お子さんにとっての「見て分かる」形を、ご家族と一緒に探していきたいと思っています。

LUMINOS長堀橋教室
電話 06-4708-7246(10時〜18時、月日祝休み)